資産配分の見直しについて
資産配分の見直しの重要性
投資信託は、自分の投資目的やリスク許容度に合った資産配分を検討し、その組み合わせで投資を行います。しかし、相場環境は常に変動していくので、時間の経過とともにその配分は設定時から徐々にずれていくものです。
そのままにしておくと、思わぬリスクをとっていたり、期待した収益を得られなくなってしまう可能性があります。保有する投資資産の割合を定期的に見直し、調整することが重要です。
気付かない内にすごく高リスクな投資を行っていることになっているなんて…
資産配分の見直し方法
資産配分を見直す方法として「リバランス」と「リアロケーション」という方法があります。
「リバランス」は当初設定した資産配分に調整し直すことをいい、「リアロケーション」は資産配分そのものを見直すことをいいます。「リバランス」と「リアロケーション」では方法や目的に違いがあります。
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リバランス
当初設定した資産配分に調整し直すこと
=資産配分を変える必要はない- 経済状況や世界情勢に大きな変化がない。
- 当初の投資目的やリスク許容度に戻す。
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リアロケーション
資産配分そのものを見直すこと
=資産配分を変える必要がある- 経済状況や世界情勢に大きな変化が生じた。
- 投資目的やリスク許容度を変更する。
リバランスについて
リバランスとは?
設定当初からずれてしまった資産配分を当初設定した資産配分に調整し直すことをいいます。
リバランスを行うことにより、当初の投資目的やリスク許容度に戻すことができます。
リバランスの方法
1運用資産内で調整を行う方法
保有する投資信託のなかで保有比率の膨らんだ投資信託を売却し、比率の縮んだ投資信託を購入して運用資産内でリバランスする方法です。
- 投資信託の譲渡益に税金がかかります。あわせて、売却時の信託財産留保額や購入時のお申込手数料なども必要となります。
2新たな資金で調整を行う方法
割合の膨らんだ投資信託を売却せず、割合の縮んだ投資信託に新たな資金を投入してリバランスする方法です。
ポイント
リバランスのタイミング
- 「半年」ないし「1年」ごとに行うと効果的
- 「ボーナス時期」や「年度末」など、定期的にチェックを行う日を決めておき、資産比率に5%~10%程度のかい離が生じていた場合に行う
- 特定の資産が急に値上がり・値下がりした場面で、臨機応変に行う
バランスファンドのご紹介
バランスファンドとは、すでに分散投資されている投資信託です。
株式と債券の両方に投資するなど、ひとつの投資信託で分散投資を可能にしている投資信託です。
そのため、相場環境に大きく左右されず、中長期的に安定した値動きが期待できます。
「リバランス」を自動的に行う
上記の例では、「国内債券25%」「海外債券25%」「国内株式25%」「海外株式25%」というバランスファンドが運用を続けるうちに②のように変化した場合、多くなった株式の一部を売却して、少なくなった債券を買い足し、③のようにリバランスを行います。
ポイント
値上がりしたものを自動的に売却することで利益を確定しながら値下がりしたものを買い増すことができるため、定期的にリバランスをすることで運用成績が安定していきます。
お客さまご自身でこの作業を行うとなると…
- 手間暇がかかる
- 利益が出ている投資信託を売却することで税金がかかる
- ファンドを購入する際の手数料などの費用がかかる
バランスファンドはこの作業をファンドのなかで行うため、税金や売買手数料などもかかりません!
リアロケーションについて
リアロケーションとは?
当初設定した資産配分そのものを見直すことをいいます。
経済状況や世界情勢が大きく変化し、投資目的やリスク許容度に合った資産配分を改めて考える必要がある時に有効です。
投資対象資産そのものの性質が投資環境の変化にともなって変わることもあるんだ。
リアロケーションの方法
リアロケーションの方法は基本的にリバランスの方法と変わりませんが、どの資産にどれくらい投資するのか改めて決める必要があります。例えば、経済状況や世界情勢が好転すれば、株式の投資環境も好転する期待が持てますので、株式への投資比率を高めるなどの方法があります。
1運用資産内で調整を行う方法
保有する投資信託のなかで投資比率を下げたい投資信託を売却し、投資比率を上げたい投資信託を購入して運用資産内でリアロケーションする方法です。
- 投資信託の譲渡益に税金がかかります。あわせて、売却時の信託財産留保額や購入時のお申込手数料なども必要となります。
2新たな資金で調整を行う方法
投資比率を上げたい投資信託以外の投資信託を売却せず、投資比率を上げたい投資信託に新たな資金を投入してリアロケーションする方法です。
ポイント
リアロケーションのタイミング
- 経済状況や世界情勢に大きな変化が生じた時
- 「半年」ないし「1年」ごとに資産配分そのものを再検討すると効果的
- 「ボーナス時期」や「年度末」など、定期的にチェックを行う日を決めておき、資産比率に5%~10%程度のかい離が生じていた場合に行う
アロケーションファンドのご紹介
アロケーションファンドとは、自動的に投資資産の比率が調整される投資信託です。経済状況や世界情勢を考慮して定期的に資産配分を見直す投資信託です。そのため、常に投資環境に適した運用ができ、中長期的に安定した値動きが期待できます。
「リアロケーション」を自動的に行う
上記の例では、「国内債券25%」「海外債券25%」「国内株式25%」「海外株式25%」という投資比率を経済状況や世界情勢を観て、債券の一部を売却し、株式を買い足し、②のようにリアロケーションを行います。
ポイント
常に経済状況や世界情勢を観て、資産配分が調整できるため、定期的にリアロケーションをすることで時勢にあった運用ができます。
お客さまご自身でこの作業を行うとなると…
- 手間暇がかかる
- 利益が出ている投資信託を売却することで税金がかかる
- ファンドを購入する際の手数料などの費用がかかる
アロケーションファンドはこの作業をファンドのなかで行うため、税金や売買手数料などもかかりません!
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分配金に関するご留意事項2023年8月17日 現在