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PROJECT STORY

PROJECT STORY 建築用材メーカーの新たな挑戦を支援せよ。

PROJECT MEMBER

長戸 彩

法人コンサルティング部 コンサルティング課
2009年入行

廣田 誠

法人コンサルティング部 コンサルティング課長
現・百五総合研究所
1989年入行

※所属は取材当時

BACKGROUND

百五銀行では法人のお客さまの販路拡大を支援するため、各種商談会を積極的に開催。それに加え、新たな視点でお客さまの事業価値を創造し、全国にPRしていく仕組みを「クラウドファンディング」にて構築。多くのプロジェクトが生まれている。

STORY 01 「課題とミッション」

技術を活かし、BtoC事業にも進出したい。

長戸 彩

長戸 彩

三重県津市で住宅メーカー向けに建築用材を製造してきた製材業者が、その技術を活かして「Hitotoki〜人と木〜」というブランドを立ち上げ、BtoC事業にも進出したいと考えていた。

商品は「moric」と名づけた机。机といっても脚はない。リビング学習をする子どもが増えていることに着目し、ダイニングテーブルの上に置いて使うことを想定して開発した商品だ。三重県産の杉・ひのきだけを使用し、一つひとつ手づくりで製作される。

それまで販路と呼べるものはなく、知り合いに販売するなどの極めて小規模なビジネスに留まっていた。しかし、評判は良いので販路を得たい。どうしたら世の中に向けて販売できるのでしょうか――社長からの相談を受けた長戸と廣田は検討に入った。2人はビジネスマッチング担当のチームに所属している。

「手作業なので大量生産はできない。となると、百貨店などの流通に乗せるのは難しそう、などの議論を廣田と重ねた結果、今回はクラウドファンディングが合っているのではないか、という結論に至りました」(長戸)

STORY 02 「切り拓く」

より良い商品にしていただくために。

廣田 誠

廣田 誠

百五銀行は2016年5月に株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングと業務提携して以来、お客さまの新商品開発や販路拡大を支援する手法の一つとして、同社が運営する購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」を紹介している。

購入型クラウドファンディングとは、新商品や新店舗を生み出すプロジェクトの資金を、ネットを通じて不特定多数から集め、支援者に対してはリターンとして商品やサービスを返す仕組みだ。

「Makuake」にはキュレーターと呼ばれる担当者がいる。プロジェクト実行者のアイデアをブラッシュアップしたり、Webページ上での見せ方についてアドバイスするなどして、プロジェクトを成功に導く存在だ。

「同社の社長とキュレーターの面談の前に、私たちと社長の間でも『moric』をより良い商品にするためのディスカッションを重ねました。『ここをもっと滑らかにした方がいいと思う』とアドバイスしたり」(廣田)「社長とキュレーターの初回面談にも私たちは参加しました。それ以降、キュレーターとプロジェクト実行者の打ち合わせは基本的にメールやスカイプで行われるのですが、社長がパソコンに不慣れだったこともあり、私が連絡を仲介するというサポートも行いました」(長戸)

STORY 03 「ミッション達成」

想像を超える、驚きの成果。

「Makuake」サイトに「moric」プロジェクトのページが公開される日が決まった。

「社長から『ついにプロジェクトを開始できます。いろいろとありがとうございました』と連絡をいただき、私も少しでも力になろうと百五銀行イントラネットのトップページにこのプロジェクトの記事を掲載しました。お子さまのいる行員の皆さん、興味があれば応援をお願いします、と」(長戸)

そしてついに公開。目標金額は30万円。果たして支援は集まるか。公開日から毎日サイトをチェックしていた長戸と廣田は数字の推移に驚き、目を丸くした。

「スタートからわずか4日で目標金額の30万円に到達したんです。さらに1か月後には目標金額200%を達成。最終的には89万2,000円が集まりました」(廣田)「全国から注文がきて、課題だった販路拡大についても実現できたそうです。新潟の地域情報誌からは取材依頼を受けるなど、反響の大きさに社長も驚いていました」(長戸)

STORY 04 「未来へ」

挑戦することの大切さ。

同社では「moric」に続く第2弾プロジェクトを検討している。

「新商品にするか、『moric』の改良版にするかを考えていらっしゃるそうです。『そのときはまた意見をください』とご連絡をいただきました。1回で終わらず、次につながる提案ができて、私たちもうれしかったですね」(廣田)

長戸は「私自身にとっての勉強にもなった」とこのプロジェクトを振り返る。

「比較的高価な商品なので、これほどまで多くの支援が集まるとは予想していませんでした。プロジェクト開始までのサポートを通じて、思い切って挑戦することの大切さを教えていただいたような気がします。今後も多くのお客さまのビジネスマッチングに、今回得た気づきを活かしていきたいと思います」