冠婚葬祭マナーのあれこれ Vol.2【香典袋(不祝儀袋)編】

こんにちは!ピートです。
香典袋など不祝儀袋の正しいマナーに自信がありますか?

今回は、「香典袋(不祝儀袋)の使い方の基本」についてだよ。

正しく香典袋を使いましょう

お悔やみの気持ちを深く伝えるために、香典袋の使い方の基本を確認しましょう。

香典袋の選び方

通夜や告別式などに持っていく香典は、葬儀の宗教・宗派に合わせた種類の袋に包みます。宗教・宗派によって、表書きや水引、包みのデザインなどが変わります。また、包む金額によって香典袋の仕様を選びます。

  1. 宗教・宗派によって選ぶ

    仏式、神式

    キリスト教式、分からない時

  2. 包む金額に合わせて仕様を選ぶ
    (例:仏式の場合)
    • 5千円以下であれば、水引が印刷されたもの
    • 3万円までは水引が黒白または双銀のもの
    • それ以上であれば、高級和紙を使用した、水引が双銀のもの

    ※香典袋を購入する際、香典袋のパッケージに金額の目安が示されていることが多いので、確認してみてください。

香典袋表書きの書き方

  1. 薄墨で書くのが正式マナー
    上段に書く名目は、葬儀の宗教・宗派によって異なります。

    仏式…御香典、御香料
    神式…御玉串料、御榊料、御神饌料
    キリスト教…お花料、御ミサ料(カトリックの場合のみ)

    宗教・宗派が分からないときは「御霊前」と書くのが無難です。

  2. 下段には贈り手の名前を書く
    • 連名の場合は最大3名まで。格上、年長の順に右から左に並べる。
    • 4名以上は代表者名を書き、左側に「外一同(他一同)」と書く。
    • 肩書を書く場合は、名前の右上に小さい字で添える。
    • 団体で贈る時は「(団体名)一同」と書く。
    • 表書きに書かない方の名前は、別紙に全員分の住所、氏名を書き、中袋に入れる。

1人の場合、夫婦の場合

2名の場合、3名の場合

4名以上の場合

包む金額の決め方

香典の金額目安は故人との生前の関係性(親戚・職場・友人など)によって違ってきます。
また、4千円や9千円など「死」や「苦」をイメージさせる金額は避けます。

【包む金額の目安】

表:包む金額の目安

金額はあくまでも目安です。贈り手の年齢や立場、地域の習慣などで異なります。

中袋の書き方

  1. 表面は、中央に「金壱万円」のように包んだ金額を漢数字で書く
  2. 裏面には自分の住所と名前を書く

    漢数字の参考例

  3. お札の向きは裏面(肖像画のない面)が袋の表になるように入れる
    お札は、新札を用いないのがマナーですが、汚れていたりシワだらけのお札も失礼にあたるので気を付けます。新札しか手持ちがない場合は、札に折り目をつけてから袋に入れるとよいでしょう。

  4. 上包みに戻す
    上包みに戻す時は、上側の折り返しが外側にくるようにします。「悲しみが(溜まらず)流れて行きますように」との想いが込められています。

中袋が無い場合の書き方

水引が印刷された封筒タイプの場合、中袋は無いことが多いです。その場合は、香典袋の裏面に住所と包んだ金額を書きます。

袱紗(ふくさ)の包み方

葬儀には、香典を袱紗(ふくさ)という一枚布に包んでいくのがマナーです。
お悔み事には寒色系の色の袱紗(ふくさ)を使います。紫色はお祝い事とお悔み事のどちらにも使えるため、一枚あると便利です。

【包み方】

図:袱紗(ふくさ)の包み方

①~④の順に袱紗(ふくさ)を折っていきます。
祝儀袋を包む場合とは、包み方が異なります。

図:袱紗(ふくさ)の包み方

一枚布ではなく、香典袋を挟み込むようにして使う長財布のような形をした袱紗(ふくさ)もありますが、その場合は開きを左側にして、右側に香典袋を入れます。

正しいマナーで、お悔やみを伝えることが大切だね。

提供:株式会社百五総合研究所

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