~冠婚葬祭マナーのあれこれ Vol.6【葬儀・告別式の参列編】~

今回は、葬儀・告別式の参列マナーをご紹介します。

今日は、株式会社百五総合研究所の研究員さんに「参列マナー」について聞いてきました。

参列のマナーを身につけよう

突然の訃報にも慌てることがないように、基本的な葬儀・告別式のマナーを身につけ、落ち着いた振る舞いができるようにしましょう。

もしもの時に慌てないために

通夜に参列する時

通夜は、故人や遺族、親族と親交の深い知人や友人などが参列し、故人の冥福を祈ります。
都合がつかず、葬儀・告別式に参列できないときは、それほど親しい関係でなくても通夜に弔問しても問題ありません。

葬儀・告別式に参列する時

  1. 遅刻は厳禁
    葬儀・告別式は故人を送る最後の儀式です。心を落ち着けてきちんと弔うためにも、遅刻は厳禁です。受付が混むこともあるので、開始20分前には到着しましょう。

  2. お悔やみの挨拶に気をつけましょう
    受付で気をつけたいのが、お悔やみの挨拶です。最初に「この度はご愁傷様です。心からお悔やみ申しあげます」と一礼します。お悔やみの席では、直接的な忌み言葉は使わず「お亡くなりになる」「永眠」などを使います。また、「くれぐれ」などの重ね言葉は不幸が続くイメージを与えるためNGです。

  3. 香典を渡します
    袱紗から香典をとりだし、「御霊前にお供えください」と言葉を添えて渡します。
    通夜にてすでに渡している場合は、その旨を伝えます。

  4. 芳名帳に記入します
    ノート形式の芳名帳に名前や住所を記入しますが、最近は個別カードに記入して、香典とともに受付に出すスタイルも増えています。

焼香・玉串奉奠(ほうてん)の作法

最近では葬儀場・斎場で行うことが多く、係の方がみえる場合は係の案内に従ってください。
また、焼香の作法は、宗教、宗派によって異なる場合があります。ここでは、宗教ごとの代表的な作法を紹介します。

【仏式】

  1. 焼香の順番が来たら、次の会葬者に「お先に失礼します」の意味で軽く黙礼して席を立ち、僧侶と遺族に一礼。

  2. 焼香台へ進み、遺影に一礼。

  3. 親指、人差し指、中指で焼香台の抹香(まっこう)をつまみ、目を閉じながら、香炉に静かに落とします。回数や手を持ち上げる高さは宗派によって異なります。宗派が分からない場合や会葬者が多い場合は、丁寧に1回で大丈夫です。

  4. 焼香が終わったら合掌。そして遺影に深く一礼。最後に僧侶と遺族に一礼してから自分の席に戻ります。

【神式】

  1. 順番が来たら祭壇に進み、まず遺族に一礼。神官の前に進み出て、一礼してから両手で玉串を受け取ります。このとき、右手は根元を上から包むように、左手は枝先を下から添えるようにして持ちます。

  2. 神前に一礼し、まず右手で持っている根元を手前にして玉串を縦にします。

  3. 今度は根元を左手に持ち替え、根元が祭壇に向くよう、右回りに半回転させます。

  4. 根元を祭壇に向けて供えます。

  5. 正面を向いたまま二礼してから柏手(かしわて)を2回打ちます。このときの柏手は「忍手(しのびて)」といって音を立てずに打つのがしきたりです。
    最後に再び一礼し、神官やご遺族に会釈してから席に戻ります。

最近の傾向として、葬儀・告別式のスタイルは多様化しています。寺院葬、自宅葬、会館葬、家族葬など状況に応じてマナーは異なりますが、喪主や遺族の気持ちに寄り添うことが何よりのマナーとなります。

故人の冥福を祈り、遺族の気持ちに寄り添うことが大切です。

提供:株式会社百五総合研究所

  • 本ページの内容については、掲載当時のものであり、現状とは異なる場合がございます。

アクセスランキング

loading...