冠婚葬祭マナーのあれこれ Vol.4【通夜、葬儀の装い編】

こんにちは!ピートです。
今回は、通夜、葬儀の服装マナーについてです。

突然の訃報で慌てることなく、故人と遺族に礼を尽くせるように、正しい服装で参列するのが大人のエチケットです。

喪服とは?

喪服とは、故人を偲び哀悼の意を表すために着る礼服のことです。本来は親族などの近親者のみが着用するものをさしますが、昨今は近親者に限らず、葬儀などで着用する礼服のことをいいます。

喪服の種類

喪服は大きく分けると、以下の3つに分けられます。

正喪服

フォーマルレベル:★★★
遺族、親族など近親者が着用します。男性の洋装はモーニング、ブラックスーツ、和装は黒紋付の羽織袴です。
女性の洋装は黒無地のワンピース、スーツ、アンサンブルです。夏場も長袖が正式です。また和装の場合は、黒無地に五つ紋の着物です。

準喪服

フォーマルレベル:★★
一般弔問客が着用。三回忌以降の法要から、親族も着用します。
男性はブラックスーツ、女性は黒無地のワンピース、スーツ、アンサンブル。最近では、夏場では7分袖や半袖も良しとされています。
通常の葬儀の場合、基本的に準喪服での参列で大丈夫です。

【準喪服の一例(男性)】

準喪服の一例(男性)

【準喪服の一例(女性)】

準喪服の一例(女性)

略喪服

フォーマルレベル:★
一般弔問客が通夜で着用してもよいとされる洋装。
男性は、ダークスーツ(黒、濃紺、濃いグレー)。
女性は、地味なワンピース、スーツ、アンサンブル(黒、濃紺、濃いグレー)。

気をつけたいポイント(女性)

  1. アウターにも気を配る
    冬場の通夜、葬儀にコートは必需品です。黒、濃紺、濃いグレーの地味な色のコート(できれば膝丈)で、 毛皮、皮製品、ダウンジャケットは避け、ウールやカシミア、トレンチコートなどの素材を選びます。

  2. バッグや靴は黒色
    ミュール・サンダルなどの靴、エナメルなどの光沢のある靴は避け、色は黒を選びます。
    バッグも同様に、光沢のあるものや派手な金具が目立つものは控えます。

  3. アクセサリーは結婚指輪だけ
    特にゴールドの指輪やイヤリング、ピアスなどは装着しない方が無難です。アクセサリーをつける場合は、一連の真珠のネックレスにします。
  4. メイクは控えめに
    濃いメイクも控え、カラフルなネイルはやめておきましょう。

気をつけたいポイント(男性)

  1. 喪服と黒いビジネススーツは別物
    仕事で着ているビジネススーツは、普段着のためふさわしくありません。喪服と黒いビジネススーツでは、生地や色合いが異なります。黒色が濃いほど高級と言われています。
    ただし、通夜は「取り急ぎ駆けつける」という意味合いがあるため、ダークスーツを着用しても構いません。
  2. ネクタイの色
    葬儀に参列する際は、黒いネクタイで黒無地が基本です。刺繍等が入っているもの、光沢のある素材は避けます。
    通夜の場合は地味なネクタイであれば構いません。

気をつけたいポイント(子ども)

学生の場合は制服を着用します。制服が無い場合は、ブレザーと白シャツ、ブラウスに無地の黒のズボン、スカートなどが望ましいでしょう。



通夜、葬儀の席では悲しみの気持ちを表す喪服を着用し、故人を偲び、遺族に配慮した、しめやかな態度で臨むことが大切です。

突然の訃報で慌てないために、必要なものを揃えておくのもマナーだね。

提供:株式会社百五総合研究所

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