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 紅葉の名所として名高い聖寶寺は、平安時代初期の大同2年(807)に天台宗の開祖 最澄が開いた古刹です。天正8年(1580)、織田氏の兵火に焼かれ、一旦は荒廃しましたが、万治元年(1658)に臨済宗の寺として再興されています。
 庭園は本堂の左手前と一段高いその奥との上下二段の構成で、上段を浄土と見立てる池泉廻遊式庭園です。平安時代の藤原期作庭と伝わり、現在の形になったのは江戸時代の再興後と考えられています。
 下段の築山は岩盤を削り出したもので、細かな割れ目が入ったさざれ石の岩肌が特徴的です。後方にニホンビャクダンが植栽され、寺を訪れた山口誓子が詠んだ「香木も立つ万緑の大斜面」の句碑が佇んでいます。
 上段の池泉は、池の中に中ノ島を配して太鼓橋を架け、島に弁天様を祀っており、中井昭英住職によると、池は浄土を表し、島が此岸(この世)、まわりに広がる陸が彼岸(あの世)。修行をせずとも庭を観賞するだけで浄土の境地を見ることができるこの庭、仏の教えそのものだということです。


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浄土池の中ノ島と太鼓橋。晩秋にはモミジが見事な彩りを見せる。
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さざれ石に野趣あふれる築山
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●所在地/員弁郡藤原町大字坂本981  TEL 0594・46・8102
●見学/入場自由、無料
●交通機関/三岐鉄道西藤原駅から徒歩30分